
社会保険のメリット・デメリットを知る
社会保険は働いているすべての人に加入が義務付けられていますが、既婚でパートとして働く場合は夫の社会保険に一緒に加入しているため、自分で保険料を支払う必要はありません。ですが、勤務時間や日数によっては社会保険の加入条件を満たしてしまうことがあります。その場合は夫の扶養から外れるため、手取り額が減ってしまうとマイナスに捉えている人も多いのではないでしょうか。しかし、看護師は時給が高いため、扶養から外れることがマイナスになるとは限りません。
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加入するメリット・デメリット
社会保険に加入するメリットは、「病気や老齢になって働けなくなっても給付金や年金が支給されるため生活が保障される」「税金の節約になる」「勤務時間や日数を気にしないで働ける」などです。しかし、社会保険を支払うことによって手取り額が減る、家族手当が停止される、といったデメリットもあります。正社員で働く場合はそれほど問題にはなりませんが、パートやアルバイトで働く場合は社会保険に加入した方が損になることがあります。社会保険加入の損得は「自分にとって何がデメリットになるのか」次第です。
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パートで働くなら知っておきたい基礎知識
パートで働く場合は一定の条件を満たさなければ社会保険に加入できません。健康保険や厚生年金は正社員の勤務時間もしくは勤務日数の3/4以上働かなければなりませんが、日勤の場合は1日7時間以上もしくは週4日以上働けばこの条件を満たすことができるので、そう難しい条件ではありません。勤務中の事故やケガを補償してくれる労災保険や失業後の生活を保障してくれる雇用保険は、加入条件が決められているわけではないので短時間勤務のパートでも加入できます。
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扶養から外れるのは悪いことではない
パート看護師にとって扶養内で働くのか、それとも扶養から外れて自分で社会保険を払うのかは頭を抱えてしまうほど判断に悩む問題です。扶養から外れることで社会保険の支払いが発生するため手取りが少なくなってしまう、とマイナスに捉えている人も少なくありませんが、その分世帯年収も増えますし、厚生年金に加入できるので老後も安心、と悪いことばかりではありません。扶養から外れるときは、夫の勤務先を通じて手続きを行います。妻側は求められた書類を提出するだけです。
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休職中の社会保険料について
看護師に限らず、休職時の社会保険料は原則支払う必要があります。月々の社会保険料は「標準報酬月額」として定められており、休職により給与が支給されない場合も支払い義務が発生するためです。一方、産前産後休業や育児休業を取得する場合は、社会保険料の支払いが免除されます。免除期間中も社会保険の加入期間としてカウントされるため、将来の年金受給額が減少する心配は不要です。社会保険料とあわせて、休職中にもらえるお金についても確認しましょう。
社会保険について知りたい人におすすめ
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社会保険のメリット・デメリットを知る
休職中の社会保険料について
休職して給与が支払われない状況になっても、社会保険料は継続して支払う必要があります。支払い方法については、事前に確認しておくと安心です。一方、出産や育児を理由とした休職の場合は、社会保険料の支払いは免除となります。保険加入の期間は継続されるので安心です。
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社会保険完備の求人を探す
試用期間の社会保険の扱いに注意!
求人を探す際は試用期間中の社会保険の扱いにも注意しましょう。加入条件を満たしていれば試用期間中でも社会保険に加入しなければなりませんが、未加入の病院やクリニックは労働環境が劣悪なブラック企業の可能性があります。なるべく避けるようにしましょう。
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社会保険のメリット・デメリットを知る
加入するメリット・デメリット
社会保険は労働者の生活を保障し税金を節約するメリットがありますが、手取りが減るというデメリットもあるため、働き方によっては損してしまうこともあります。まずはどのような働き方を目指しているのかを明確にし、社会保険に加入することが得になるのかどうかを考えてみましょう。