試用期間の社会保険の扱いに注意!
試用期間中も社会保険の加入が義務付けられていますが、中には待遇や勤務時間など本採用とは違う条件を設定しているところもあるので注意が必要です。
試用期間は待遇が違うこともある
転職サイトの情報を見てみると、試用期間が設定されている求人ばかりです。試用期間中の待遇は本採用と変わらない条件を設定しているところ、勤務時間が短縮されているなど違う条件が設定されているところ、など様々ですが、試用期間は3ヶ月~6ヶ月と長期に渡っていることが多いのでどのような条件が設定されているのかは非常に重要です。本採用と変わらない条件であれば問題はありませんが、勤務時間が短縮されている場合は社会保険の加入条件に満たず、試用期間中は社会保険が未加入になる場合もあります。決して短くない試用期間中に社会保険に加入できないのは労働者にとって非常にリスキーです。
もし未加入だと言われたら
「試用期間は社会保険に加入しない」と言われたら、まずはその根拠を採用担当者に確認しましょう。勤務時間の短縮のように加入条件に満たない理由がある場合は納得できますが、正社員と同じような働き方をしているにもかかわらず未加入の場合は、正社員としての雇用ではなく短期間の契約社員扱いとなっている可能性があります。どのような契約になっているのか、雇用契約書を確認しましょう。
もし、どちらの理由にも該当しない場合は社会保険への加入を打診してみてください。それでも加入を拒否されるようなら、何らかの意図があって社会保険への加入が避けられている可能性があります。その場合は年金事務所に相談しましょう。
「被保険者資格の確認請求」の手続きをすると、年金事務所が加入資格の状態を調査してくれます。その結果、社会保険の加入資格があると認められた場合は相手側に加入の手続きをするように指導が入ります。
社会保険が完備されているか確認しよう
試用期間中でも社会保険の加入が義務付けられています。それなのに、明確な理由がなく未加入のまま、ということは違法行為を働いているということです。そのようなブラック企業は、実際に入職してからも何らかの問題が起こる可能性があるため避けた方がいいでしょう。もし内定が決まっているのであれば、入職日までに交渉することをおすすめします。
しかし、違法行為を働いているところなので交渉しても追及がかわされてしまう可能性があります。自分で交渉するのが難しい場合は転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。本人の代わりに交渉して問題を解決してくれます。また、転職サイトでは社会保険が未加入のようなブラック企業ははじめから除外されているため、安心して話を進めることができます。
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試用期間の社会保険の扱いに注意!
求人を探す際は試用期間中の社会保険の扱いにも注意しましょう。加入条件を満たしていれば試用期間中でも社会保険に加入しなければなりませんが、未加入の病院やクリニックは労働環境が劣悪なブラック企業の可能性があります。なるべく避けるようにしましょう。
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看護師に関係がある社会保険について詳しくまとめています。厚生年金や健康保険は働き方によって加入条件があるので、対象かどうか事前によく確認しておきましょう。雇用保険や労災保険は特に加入条件が定められているわけではないので、パートやアルバイトも加入できます。